2021年2月 日経平均、29,000円台に回復! (2021-02-10)

株価上昇が続き、2021/2/8日経平均株価は29,000円台に急上昇しており、
逆に反動への不安を感じてしまうような状況です。
私も最近は過熱感も出ているように思います。

そこで、下記が少しでも参考になれば幸いです。

●株価は下がってもすぐ上がる

株価というものは、つくづく私がいつも思うのは
下げるときも上げるときも、人の想像を超えて動きますね。

1月下旬は、ざっくりと好材料の出きったった感などの
影響から株安となりましたが、
それでも1月のS&P 500の下落率は1.1%に止まりました。

その後、2月に入ると株価は大幅上昇に転じ、
先週末にはS&P 500が過去最高値を更新しています。
(日経平均株価は本日29,000円台に急上昇しています。)

●この株価の戻りには3つの背景を考えられます。

①早期に大規模な追加経済対策成立の期待感

先週5日に米国の上下院が
今会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決し、
民主党の賛成のみで早期に大規模な追加経済対策が
成立するとの期待が高まりました。

②国内外で新型コロナウイルスの新規感染が減少傾向

米国では、感染拡大の鈍化に伴い各地で感染抑制措置が
緩和されているほか、ワクチン接種も進んでいます。

③日米企業ともに市場予想を上回る好決算

日米企業とも、2020年10-12月期決算が総じて堅調で、
市場予想を上回る利益を発表する企業が多い。

<今後の見通しは・・・どう考えるか?>

引き続き、株式の高値警戒感は意識されますが、
財政・金融刺激策のサポートやワクチン普及などによる
景気や企業業績見通しの改善が続く限り、
株高基調が続くと見ています。

●注目すべき点は・・・・やはり米国長期金利ではないでしょうか?

1月に下げていた米国長期金利が2月に入り上昇傾向になりました。

1月中は米国長期金利が下げていたこともあり、
特に何も心配せず、「また長期金利が1%ぐらいまで下げれば
また株価は上がるんだろうな~!?」と考えていましたが、

今後の長期金利の動きには注意が必要かと思います。

・米国国債10年
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_indexDetail&cat1=market&cat2=index&dir=tl1-idxdtl%7Ctl2-US10YT%3DXX%7Ctl5-jpn&file=index.html&getFlg=on

<参考までに・・・投資機会を探るのは 本当に 難しい!?>

●「高値掴み」のリスク vs. 「押し目待ちに押し目無し」のリスク

ここまで株価が急上昇した結果、株式に強気であっても、
高値掴みのリスクが気になるため、
「それなりに下がったところで買いたい」と
考える投資家も世の中には多いと思います。
(私もその一人ですが・・・!笑)

しかし、

過去に米国や世界の株式が月間で5%以上下がったところを見ても、
「それなりに大きく下がる局面」は、
景気後退前後を除けばそう頻繁に発生していません。

参考資料 Guide to the Markets 42ページ
https://am.jpmorgan.com/content/dam/jpm-am-aem/global/en/insights/market-insights/guide-to-the-markets/guide-to-the-markets-jp.pdf
(→42ページ資料の【図の赤点】)

裏を返せば、

景気拡大期(特に景気加速期)は、「押し目」を待っているうちに、
投資機会の損失に注意が必要となります。

「高値掴み」のリスクが気になる場合は、
積立投資を活用することで、「押し目無し」の投資機会の損失リスクに
備えることができるかもしれません。

参考にして頂ければ幸いです。