2021年の株式相場と資産運用について (2021-01-12)

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

それにしても、

日本、米国をはじめとして、コロナウイルスの感染拡大が
止まらず、大変なことになっていますね。

さて、丑年がやってきました。

では、12年前の丑年はどんな年だったか?  2009年の丑年の出来事は・・・衆院戦で民主党が圧勝して、歴史的な政権交代がおこり、
株価的には、2009年3月10日には日経平均がバブル崩壊後の最安値7,054円を記録。

経済的にも、不景気感漂う年でした。

さて、今度の丑年は、どんな年になるでしょうか?
コロナ抑え込み策が進めば景気感は一挙に盛り上がりを見せるものと予想され、

更に五輪の実行が首尾よく進めば、
日本も世界も反発の躍動が戻ることを期待したいですね。2021年・・・世界経済の中心である米国では、民主党が議会下院・上院でも多数派を握ることになり、
バイデン政権には大きな弾みとなると思われます。

我々が思っているい以上に米国のポピュリズムが台当しており、
マーケットはバイデン政権を歓迎してると考えられます。

今後……

大切になるのは「バイデン政権の4つの政策」ではないでしょうか。

●米国資産の分配→企業・富裕層へ増税して低所得者への資産分配

政府・上下議会が民主党なら大規模増税などが現実味になる可能性に注意が必要ですね!

民主党政権がこれで、公約を実現する条件が整うため、
政権を安定させる上でも、増税策などを具体化
に移す可能性があります。

昨年までマーケットは増税を嫌がり、
政権と議会とのねじれを歓迎していました。

上院・下院議員とも民主党になり、マーケットはどう反応するのか、
注意が必要です。

環境問題(パリ協定参加)→EV自動車政策

バイデン大統領は、EV普及を最優先課題に据え、
充電施設を55万カ所に新設すると公約しています。

消費者のEV購入やEV生産のための
工場改修に向けた税優遇措置にも支持を表明している。

●長期金利の動向
米国の長期金利は予想外のスピードで1%台まで上昇しました。
今後一段高となるかはFRBのさじ加減に拠るところが大きいとされています。

・ロイター通信
https://jp.reuters.com/article/dollar-interest-rate-idJPKBN29C0VR

長期金利が上昇すれば株価は早期に下落し、
逆に長期金利が上昇しなければまだ株価が維持・上昇することになる
と思います。

●コロナウイルス対策→景気刺激策
現在の株価は、
政府(国家)と中央銀行がつくり出している
といっていいと思います。

本来であれば、感染者数が増えるということは、
感染拡大防止のために一次的に経済を止めるから、
当然、経済は不況になる。景気は悪化する。

しかし、

各主要国の政府は景気を支え、人々の暮らしを支えるために、
補正予算を組み、一時金の支給や休業補償を行う。
この原資は、中央銀行が供給するマネーです。

現在、世界中の中央銀行は、
大量のマネーを刷って市場に供給するという「量的緩和」を続け
います。

特にアメリカの場合、FRBの量的緩和は、史上ありえない規模になっています。

つまり、

株価はコロナ感染者が増えれば増えるほど、株価が上がる構造になっています。
それは・・・現在の株価は、国家と中央銀行がつくり出しているらだと考えらせます。

NYダウと感染者数は正比例して上がっています。
感染者数が増えると株価は上がる構造になっています。

そして、

日経平均もNYダウのまるでコピーのように上昇してきました。
この上昇も、コロナ感染者数の増加と正比例していています。

異次元ともいわれる政府(国家)と中央銀行の資金供給が
コロナ感染者数が増加すればするほど実行
されていきます。

コロナショックにより昨年3月は大幅に株価を下げたものの
すでにマーケットは、コロナ感染者数が増加すれば、
国家と中央銀行が資金供給すると見込んで
先に先に反応しているのではないでしょうか

上記のようなことがからみあい、マーケットは反応しています。

◆私は・・・・

わかりやすい米国の長期金利の動向に注意する必要があると思っています。

FRBが長期金利をコントロールして
景気を下支えすれば、株価の下落はまだ先だと考えますし、
逆に長期金利が上昇すれば、株価の下落を招くと思います。

以上、

参考にしていただければ幸いです。

エフピーエイト
春田孝二